11月に入り、寒さが厳しくなってきましたね。早いもので今年も残るところ2ヶ月。明山窯では先月より干支置物のうさぎの出荷が始まりました。出荷場には白いうさぎが整列しています。今回は毎年原型制作をしている担当者のうさぎ制作のこだわりポイントをお伝えします。
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特集
2022年10月24日(月)
11月に入り、寒さが厳しくなってきましたね。早いもので今年も残るところ2ヶ月。明山窯では先月より干支置物のうさぎの出荷が始まりました。出荷場には白いうさぎが整列しています。今回は毎年原型制作をしている担当者のうさぎ制作のこだわりポイントをお伝えします。
うさぎは穏やかで温厚な性格から、「家内安全」、またその跳躍する姿から、「飛躍」「向上」を象徴する生き物として親しまれてきました。そんなうさぎを表現するべく、今回作った試作は10個以上。心地良いサイズ感、顔の角度など微調整しながら、今までで一番多く作りました。たくさん作った中から、優しさと、力強さを兼ね備えたうさぎを選んでいます。
顔にも細かなこだわりが詰まっています。mm単位で調整した目の間隔や、ほっぺの膨らみ具合。目は光沢のある黒い釉薬で仕上げて、アクセントに。こちらを見つめる表情がなんとも言えず癒されます。耳にもそれぞれ特徴を持たせました。親うさぎは耳をピンと張って、凛々しい表情に。長子うさぎも親を真似してピンと張っています。末っ子うさぎは耳を垂らして少し甘えん坊な雰囲気に。よく見ると少しずつ違う3匹の表情が楽しめます。
「前から見てももちろん可愛くなるように作っていますが、このうさぎ、後ろから見てもかわいいんです。」と、かわいく見えるおすすめの角度を教えてくれました。たしかに、ぽってりとしたおしりについた大きめの丸いしっぽがかわいい。おしりの部分は毛のふわふわ感を出すため、分厚めにのたが塗られています。今回から、体に塗る白のたを新しくしました。前回ののたよりも、明るい白を出すために改良。うさぎの優しい雰囲気がよく表れた仕上がりになりました。
こだわりの詰まった干支うさぎ。みなさまの元に、幸せが訪れますように、そして「飛躍」の年となりますよう、願っております。少し早いですが、来年度もどうぞよろしくお願いいたします。