1月20日より、2025年度のいわい雛人形の発送をスタートしました。今年も皆さまのもとへ、いわい雛人形をお届けできること、心からうれしく思っています。
さて本日は、「さくら」のお内裏様の制作風景をお届けしていきたいと思います。
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特集
2025年01月28日(火)
1月20日より、2025年度のいわい雛人形の発送をスタートしました。今年も皆さまのもとへ、いわい雛人形をお届けできること、心からうれしく思っています。
さて本日は、「さくら」のお内裏様の制作風景をお届けしていきたいと思います。
昨年12月より制作がスタートした、2025年度いわい雛人形。現場に足を踏み入れると、独特な緊張感が張り詰めていました。
いわい雛人形は、5種類の土をパーツごとに使い分けてつくられています。まずは、胴体部分に着物を巻き付けるところから。この工程は、人形制作の最初のステップでありながら、完成した雛人形の姿を左右するとても重要な工程です。
次に、着物全体に白のたを塗っていきます。白のたとは、白土を水で溶いた泥状のもの。この白のた、完成品に大きな変化をもたらします。さて、実際にどのような変化が起こるのでしょう……。完成まで、しばしのお楽しみです。
お顔や冠(かんむり)、垂纓(すいえい)、笏(しゃく)などのパーツをつけたら、着物に柄を施していきます。サッサッと慣れた手つきでラインを描いていく、明山の職人。
ちなみに、いわい雛人形の着物の柄は左右でわずかに違います。ぜひ雛人形がお手元に届いた際には、着物の柄にも注目してみてくださいね。
お次は、花柄。バランスを見ながら、花の形をした印を押して柄をつけていきます。何もなかった着物に柄を施すことで、一気に雛人形らしい華やかさが出てきました。さて、お次は釉薬を塗って、いよいよ窯詰めです。
焼成前のお内裏様は全体的に白っぽく、色味や質感のコントラストがはっきりしていません。土そのものの素材らしさが感じられて、完成品とはまた違った魅力がありますね。
そして、ここから丸1日程度かけて焼成すると……
くっきり鮮やかな発色のお内裏様がお目見え。着物に施された花柄も、ぷっくりツヤっとしていてなんともかわいらしいです。着物に白のたを重ね塗りしたことで花柄がより引き立っていますね。ここまできたらもう完成間近。
きらりと光るつぶらな瞳は、いわい雛人形の特徴の一つ。細筆の先端を使って、本物の瞳のようなぷくっと感を出します。
目を入れるとまるで命が吹き込まれたかのよう。ぐっと愛らしさが増しますね。
最後に着物と笏に金彩を施していきます。着物の金彩は筆の掠りを活かしながら、絶妙に濃淡をつけていきます。それにより、光の反射や見る角度によって金彩が表情豊かに輝いて、上品かつ華やかな印象に。
こうして完成したお内裏様。両手に収まるほどの小ささの中に、明山のこだわりと、職人の丁寧な手仕事がぎゅっと詰まっています。ぜひお手元に届いた際には、着物の繊細な柄や愛らしい表情をじっくりとお楽しみください。
2025年度のいわい雛人形の販売受付は、3月10日(月)までとなっています。無料のパンフレットもご用意していますので、どうぞお気軽にご活用ください。