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明山の2019年干支「亥」ができるまで。

特集

2018年10月10日(水)


みなさんこんにちは。

今年も残すところ3ヶ月となりました。

年末まではまだ少し早いですが、明山では毎年10月からお正月にかけて、

信楽焼・明山オリジナルの人気商品でもある干支シリーズの販売が始まります。

来年の干支は「亥年」ということで、今年もまた新しい商品が仲間入りです!

ぜひ、皆さんのお家にも飾っていただき、新年を新しい気持ちで迎えていただきたいものです。

今日は、そんな来年の干支「亥」についてと、明山人気の干支シリーズの制作の様子を

ちょっとご紹介したいと思います!


2019年の干支「亥」の意味は“無病息災”

平成最後となる2019年の干支「亥」。十二支最後の動物の年です。なぜイノシシが十二支最後の干支なのかというと、一説には神様のところに一番早く到着したが、猪突猛進で止まることができず、もう一回りしてしまい最後になったとか。

そんな亥年は、「無病息災の年になる」と言われています。実は、イノシシのお肉は万病を予防する効果があると知られており、それが由来となって亥の年は「無病息災である」と言い伝わっています。

 

亥に親しみ込める「護王神社」

また、京都の上京区にある護王神社の拝殿の前には、狛犬の代わりに雌雄一対の狛イノシシが 建てられています。このイノシシは、我が国の歴史書「日本後紀」に、 和気清麻呂公が京より宇佐へ向かわれた際、災難にあわれたのを300頭 ものイノシシが現れて、清麻呂公をお護りしたとあることから、「清麻呂公 のお社には狛犬でなく狛イノシシを」という崇敬者の声により、明治23年 に建てられました。

以来、「狛イノシシ」は護王神社のシンボルとして親し まれています。またこちらの神社では子育てや厄除け・災難除けなど各種御利益があるなかでも足腰の健康・病気怪我回復が全国的に有名で、陸上選手やプロのスポーツ選手なども多く訪れるそうです。

このように干支「亥」は、どう猛なだけでなくどこか愛嬌もあり、古くから多くの人に親しまれてきました。

まずは、干支「亥」のかたちを整えます

 

さて、明山の干支置物「亥」もたくさんの人に新年を楽しんでいただけるように、制作が進んでいますので今日はそんな様子をご紹介!

まずは、一つずつ体の大まかなかたちをつくっていく作業からはじまります。この時に、土をしっかり込めていないと焼く時に割れてしまったり、切れが入ってしまう原因にもなるので、丁寧な作業が求められます。

 

やさしい風合いが特徴的!

 

大まかな形が整ったら、耳などのパーツをつくっていきます。

大きさや向きがバラバラにならないように、全体のバランスを見ながら一つずつ慎重に。

ざらっとした風合いの毛並みは、白い土を筆で塗って表現していきます。
この陶器の温かみある風合いや質感をつくることが、他にはない明山干支シリーズの特徴の一つです。

そこに、くしで毛並みを表現することで、イノシシの力強さが現れます。

 

 

たくましくもどこか愛嬌があって可愛い表情ですね。ここまで仕上げたら、1週間ほどしっかり乾燥させていきます。急いで乾燥させると、焼く前にひび割れてしまって台無しになることもしばしば。ゆっくり時間をかけて乾燥させるのも、陶器の大切な制作工程の一つです。

いよいよ焼成から窯出しへ!

 

しっかり乾燥できたら、仕上げに目の中に釉薬を塗ります。特に顔の釉薬掛けは仕上がりの表情を左右する大事な作業です。細かなところも、熟練した職人が一つずつ丁寧に塗り分けていきます。こうして、釉薬掛けが終わるといよいよ焼成です。
窯に詰めて、およそ1250℃の温度で焼成していきます。こちらが、焼き上がりの様子です。

 

 

こうして、制作をはじめてから約3週間ほどかけて完成していきます。こうして焼成をされた商品は、窯出しされると、色の状態やひび割れなどの検品を行った後、お客様に怪我のないよう底面などのヤスリ掛けを行ってから出荷されます。

 

“お客様の手元に届くまでの全てを丁寧に”。

明山の干支は、制作から出荷までに関わる職人一人ひとりが、そんな想いでつくり上げています。

なかなかご覧いただく機会の少ない陶器のものづくり現場ですが、モノができあがっていくまでの臨場感も、一緒にお届けできればと思います!

ネットでお買い上げのお客様は明山オリジナルのパッケージと包装紙にてお送りさせていただいておりますので、日頃お世話になっている方やご両親への新年のギフトとしてもご利用いただけます。(今回ご紹介の2019年干支商品シリーズは、下記のバナーリンクよりご覧いただけます。)

 

 

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